春になると気温や湿度が徐々に上がり、髪にとっていい季節と思いがちです。しかし、春の髪は意外とパサつくことがあります。実は髪にとって良くない環境も生じているからです。今回はそんな春の環境から、髪と頭皮を守るための頭皮ケアの方法をご紹介します。
髪にとって良くない春の環境とは、まず日が長くなり、紫外線が次第に強くなることです。紫外線によって髪と頭皮がダメージを受け、髪がパサつきやすくなります。また、気温が上がると皮脂や汗の分泌が増え、毛穴が詰まりやすい状態になります。そして春先はまだ空気が乾燥している日も多く、パサついた髪が起こす静電気で春のホコリや花粉を吸い寄せて、毛穴詰まりを生じさせることもあります。
春の髪や頭皮を守り、健やかな髪を育てるには頭皮ケアが大切です。いつものケアにプラスして、自宅のお風呂でできる簡単な頭皮ケアをおすすめします。シャンプーでは落としきれない頭皮の汚れを浮かせて毛穴詰まりを防いだり、頭の血行を促すことで頭皮環境を整えます。
具体的な方法は、まず目が詰まっていないパドルブラシなどで丁寧にブラッシングします。これによって地肌がほぐれて柔らかくなり、毛穴の汚れも落ちやすくなります。髪のからんだ部分をといたら、襟足から頭頂部へ、そして額やこめかみから頭頂部へとブラッシングします。
次は植物オイルを使って頭皮クレンジングとマッサージを行います。乾いた頭皮にオイルを塗り、髪の生え際から頭頂部に向かって、顔を引き上げるようにジグザグにマッサージします。さらに、親指の付け根のふくらんだ部分でこめかみから頭の側面(側頭筋)をらせんを描いて引き上げるようにほぐします。最後は5本の指で頭皮全体をリズミカルにつまんだり、グッと押すのもよいでしょう。頭皮だけでなく、首筋などもマッサージすると頭部の血行が良くなります。
そして、そのまま熱い蒸しタオルを髪に巻いてシャワーキャップをかぶり、お湯に浸かってリラックスして数分から10分程度置きます。温まりながら少し置くことで汚れが浮いてきます。その後はオイルを流してシャンプーをします。
シャンプーは頭皮に優しいものを使いましょう。地肌に優しい天然由来アミノ酸系洗浄成分配合で弱酸性の「無添加シャンプー(さらさら・しっとり)」はおすすめです。さらに同じく地肌に優しい「無添加トリートメント(さらさら・しっとり)」もプラスして、キューティクルの整ったつや髪のためのケアを施します。すすぎは時間をかけて丁寧に行いましょう。すすぎ残しは頭皮にダメージを与え、毛穴詰まりにつながるので十分注意します。
髪と地肌を適切なケアで守り、健やかなさらさらヘアで気持ちいい春を迎えたいですね。