肌は夏や秋に年を取るといわれています。これは、夏の紫外線のダメージによるシミやそばかす、くすみなどが、秋になると目に見える形で現れてくるためです。そこで本格的な乾燥の季節を迎える前に、肌を正常な状態に整えて若々しさをキープしておきたいものです。今回は、秋の肌を健やかに保つためのケアについてご紹介します。
秋になると夏の紫外線によるダメージに加えて、気温や湿度の低下で肌を取り巻く環境が厳しくなり、肌の保湿機能やバリア機能が低下し、角質層が乱れがちになります。そして、夏の日差しによるシミや肌のごわつき、毛穴の黒ずみ、ほうれい線、小じわなど気になる点が増えていきます。
秋の肌ケアのポイントとしては、さらなるダメージを蓄積させないよう、肌を守る角質層を正常な状態に近づけ、保湿・バリア機能を回復させることが大切です。そのためには、秋だからといって日焼け対策を怠らないこと。また、クレンジングと洗顔料でしっかりメイクを落として肌の代謝を促すことが重要です。ただし、弱った秋肌に刺激は厳禁です。デリケートな肌には汚れだけを落としてうるおいを残してくれる洗顔フォームを使うようにしましょう。
洗顔後に蒸しタオルパックを30秒ほどすることで、血のめぐりやリンパの流れを促すのも有効です。化粧水の吸収がよくなり、ケアの効果が高まるといわれます。保湿ケアは、秋は皮脂分泌が少なくなり乾燥しがちなので、化粧水でたっぷり水分を与えます。コットンにローションを含ませ、1分程度ラップで覆ってパックするのもいいですね。
その後、すぐに乳液やクリームなどの油分でふたをしてうるおいが逃げるのを防ぎます。美容液なども効率よく使って目元や口元を中心に丁寧にケアしましょう。夏用の残りでなく、季節に合った化粧品を選ぶこともポイントです。冷えによるトラブルも出てくる頃なので、マッサージでめぐりをよくすることも効果的です。
食べ物で乾燥に備えるのも大切。美肌のもととなり、コラーゲンを生成する材料にもなるたんぱく質をはじめ、うるおいを保つ働きのあるビタミンA、代謝を促すビタミンB、抗酸化効果のあるビタミンC、血行促進に役立つビタミンEなどを積極的に摂るようにしましょう。
賢いケアで夏のダメージとさよならして、健やかな素肌で楽しい秋を満喫しましょう。