秋が深まってくると、肌の乾燥が気になり始めます。これからの季節は保湿やスキンケアをしっかり行うようにしたいものです。そして、肌の乾燥を防ぐ効果のある食べ物を摂ることも大切。本格的な冬が来る前だからこそ、今のうちからきちんとした食生活をして、乾燥に負けない体を作っておきたいですね。
乾燥肌はゴシゴシ洗いで角質層を傷つけてしまうなど、間違ったスキンケアが引き起こすことがあります。そのほかに、食生活が原因となることもあります。まず肌の水分を保持する役目は、角質層のセラミドなどが多くを担っていますが、その機能が十分果たせるように栄養を摂る必要があります。セラミドは、こんにゃくや黒ゴマ、黒豆、ひじきなど黒い食材に多く含まれていますので、積極的に摂るようにしましょう。
また、私たちの体や肌の主成分はタンパク質で構成されています。無理なダイエットや不規則な食生活でタンパク質が不足すると、角質細胞の生まれ変わりがスムーズに行われず、本来の水分保持の機能を果たせなくなって乾燥がひどくなります。そのため、豆や卵、肉、魚など良質なタンパク質をきちんと摂る必要があります。ダイエット中には、夜はあまり食べないという方もいますが、体の細胞は眠っている間に生まれ変わるので、夜もタンパク質を摂ることが重要です。
さらに、うなぎやレバー、青魚などに豊富なビタミンAは肌や粘膜の保水力を高める効果があり、豚肉や大豆などに多いビタミンBは肌の生まれ変わりを促し、乾燥を防ぐ働きがあります。パプリカやパセリ、ゆずなどに豊富なビタミンCはコラーゲンの生成を助けるなど肌を整える効果が期待できます。
ナッツ類や植物油に多く含まれるビタミンEは血のめぐりを良くしてターンオーバーを整え、牡蠣・牛肉・レバーに多い亜鉛は細胞を分裂・増殖させるために不可欠です。これらの栄養素をバランスよく摂ることで、肌は本来のみずみずしさをキープすることができます。
きちんと食べて、うるおいのある素肌を保ちたいものです。基本を守れば、体や肌は応えてくれるはず。秋から冬にかけて乾燥肌で悩むことが多い方は、スキンケアに加えて普段の食生活もチェックしてみてはいかがでしょう。