過ごしやすい季節にはスポーツを楽しむのもいいですね。でも、日頃の運動 不足のせいか、うっかりケガをしてしまうこともあります。ケガはちょっとし た心がけで予防できるケースも多いものです。そこで、存分にスポーツを楽し めるようケガの予防法についてご紹介します。
ケガを予防するには、スポーツを行う前に全身のウォーミングアップとして、 ウォーキングや軽いランニングなどで体温を上昇させることがポイント。それ によって心拍数が上がり、血液に酸素が多く行き渡って筋肉が柔らかくなって いきます。また徐々に体を動かしていくことで、スポーツ後に疲れがたまりに くくなるといわれています。
そして、ストレッチも有効です。ストレッチをすることで筋肉の弾力性が高 まり、ケガをしにくくなります。まず初めに一定の箇所の筋肉を伸ばす静的ス トレッチを行います。ふくらはぎや脚など反動をつけず、ゆっくりと筋肉を伸 ばし、気持ちいいと感じるところで10 秒ほど動きを止め、力を抜きます。呼吸 は止めないようにしましょう。
さらに体を動かしながら、脚や腕をさまざまな方向に動かして関節の可動域 を広げる動的なストレッチを行うと効果的です。これは、ラジオ体操のように 筋肉を大きく動かす運動ととらえるとイメージしやすいでしょう。テニスやバ ドミントンなら素振りを繰り返すなど、前もって競技と同じ動きをすることで 体を慣れさせるのもケガをしないコツです。
それ以外に睡眠不足や食生活の乱れなどはケガのもとになります。バランス の取れた食事で体の調子を整えることが大切。特にケガを予防するためには、 筋肉や骨、腱などのもととなるタンパク質やカルシウムをはじめ、体の酸素不 足を防ぐ鉄、関節の動きをスムーズにするコラーゲンや、コラーゲン合成に欠 かせないビタミンC などの栄養素が重要といわれます。
天気のいい日は、外で体を動かすとストレス解消にもつながり、気分も良く なます。ちょっとした準備でケガを予防して思い切りスポーツを楽しみたいで すね。