エコブームや節電の必要性から、湯たんぽやカイロが注目されています。昔ながらの暖房用品ですが、その効果は想像以上。寝るときだけでなく、普段の日常生活に取り入れることで、電気や灯油などをあまり使わず、エコな暖房を心がけることができます。そこで今回は、湯たんぽやカイロの上手な使い方についてご紹介します。
まず湯たんぽは、エアコンのように部屋が乾燥したり、石油ストーブのように空気が汚れにくいのがメリットです。就寝時に湯たんぽを布団に入れて使用する場合は、60~70℃程度のお湯を入れて、20~30分ほど前に布団に入れておくと、ポカポカの状態で眠ることができます。低温やけどを予防するため、湯たんぽをカバーやタオルでくるんで使うようにしましょう。特に気になる場合は、少し足から遠ざけたり、寝る前に布団から出すようにするとよいでしょう。
最近では、リビングや勉強部屋、オフィスなどで湯たんぽを使う人も増えています。湯たんぽは、足先など体の末端を温めるのが一般的ですが、おなかや腰、太ももなどに当てても全身が温まりやすくなりますのでおすすめです。イスの背もたれに置いて温めたり、ひざ掛けがわりに太ももに乗せたり、デスクの足元に置いて足温器のように使ってみてはどうでしょう。
また、外で使える手軽な暖房用品といえば、やはりカイロですね。背中の肩胛(けんこう)骨の内側や、腰のベルトの上の部分あたりに貼ると、肩や腰付近を中心に温めることができます。下半身の冷えには、仙骨といって尾てい骨の上あたりに使い捨てカイロを貼るのがおすすめ。また、マフラーやタオルにくるんで首のうしろに当たるように巻くと、血液のめぐりと一緒に体が温まるので、効果的といわれています。カイロは、低温やけどにならないよう肌に直接ではなく、必ず下着や衣服の上に貼りましょう。
寒いときは、湯たんぽやカイロのじんわりと優しいぬくもりに、ほっと心が和みます。あとは、保温性のある下着を身につけたり、ひざ掛けやルームソックスを利用するとさらに効果的。少し工夫をして、ポカポカと快適に冬を過ごせるといいですね。