忙しい毎日の中で、オーラルケアをおろそかにしていないでしょうか。歯だ けでなく、歯ぐきや舌など口腔環境を良くすることで、虫歯や口臭、口内炎 などのトラブルの予防に役立ちます。印象アップにつながるさわやかな笑顔に は、健康的な歯と美しい息が欠かせませんね。今回は、時間がない中でもこれ だけは守りたい、歯を健康に保つ方法をご紹介します。
歯を健康に保っていないと、全身の健康状態に影響を与えてしまうことがあ ります。例えば、食事の際にうまく噛めなくなると、胃腸障害を起こしやすく なります。また噛みやすい側ばかりで噛むようになると、あごに歪みが生じ、 体のバランスにも悪影響を及ぼすケースもあります。
日本人の成人の約80%は、歯周病にかかっているともいわれます。歯を磨い たつもりでも、きちんと磨けていないことが原因として挙げられます。妊娠や 出産、月経などホルモンの影響を強く受ける女性は、口の健康も周期的に変化 するため、歯周病や口内炎、歯肉炎などになりやすいともいわれています。
虫歯や歯周病を防ぐには、正しく歯を磨くことが大切。硬さやサイズなどが 合わない歯ブラシでゴシゴシこすると、歯ぐきが傷みやすくなりますので、 自分に合った歯ブラシで鉛筆を持つように、やさしく小刻みに1本1本の歯を 丁寧に磨きましょう。歯ブラシで磨きにくい歯と歯の間は、歯間ブラシがおす すめです。歯ブラシの毛先が広がっていないか、基本的なチェックもお忘れな く。
強い歯を作るために、栄養バランスの取れた食生活を意識したいですね。歯 の成分でもあるタンパク質や、カルシウム・リンなどのミネラル分をしっかり 摂りましょう。小魚・海草・卵・大豆・牛乳などがおすすめです。またよく噛 んで、唾液の分泌を促すこともポイント。消化吸収も良くなり、また唾液に含 まれたカルシウムやリンなどが、歯のエナメル質から溶けだしたカルシウムや リンを補うともいわれています。
そして、定期的に歯科検診を受けて、その際に歯石除去をしてもらうのも効 果的です。食べ物を噛むだけでなく、あごの発達や脳の活性化、発音などさま ざまな役割を担う歯。歯が一本抜けると、会話しにくくなったり、顔の表情も 変わってしまうこともあります。日々のケアでお口の健康を気遣って、美しい 歯が映える笑顔を保ちたいですね。