夏にはつきものの、蚊などによる虫さされ。赤く残ってしまうとなかなか消えにくく、またかいたあとが残ってしまうこともあります。そこで今回は、女性やお子さんの肌にやさしい安心な虫よけの工夫をご紹介します。
家での虫よけ対策としては、殺虫剤や蚊取り線香などのほかに、植物(ハーブ)を活用する方法があります。殺虫剤のように虫を殺すことはできませんが、虫よけの効果があることから、ヨーロッパの家庭では、窓辺に植物のプランターが飾られている光景が見られます。
蚊よけに効くハーブは、センテッド・ゼラニウムが知られています。そのほかにもレモングラスなどレモン系の香りや、ミント系、ユーカリ、スイートバジル、ラベンダー、ローズマリーなども蚊が嫌う香りなので、これらを鉢植えにして窓辺に置けば、蚊の侵入を防ぐのに有効です。鉢植えが難しい場合は、同種のアロマオイルを精製水とエタノールで薄めて、部屋の中や網戸にスプレーすることで、蚊よけができますよ。
また蚊をなるべく発生させないためには、家の周辺に水たまりを作らないように気を配ることも大切です。蚊はジメジメした場所が好きなので、ベランダや家の周りに水たまりがないかチェックしてみるとよいでしょう。周辺を乾いた状態に保つことがポイントです。
そして蚊の侵入を防ぐには、網戸を閉めるのはもちろんですが、寝るときは蚊帳がおすすめ。とくに赤ちゃんは大人に比べて肌が弱いので、虫さされもひどくなりがちです。蚊帳を使って防いであげましょう。
外出時の蚊よけ対策としては、蚊が多そうな場所に行くときには薄手の長袖や、長ズボンを身につけたり、夏用のマフラーなどを活用するとよいでしょう。肌の弱いお子さんなどには、虫が嫌うアロマを精製水で薄めてスプレー容器に入れ、肌に直接ではなく、ときどき衣服や帽子、足元などにシュッと吹き付けると虫よけになります。
蚊は人間の呼吸による二酸化炭素に引き寄せられるほか、汗をかいた肌にも集まりやすくなるといわれていますので、汗をこまめに拭くようにしましょう。蚊にさされたら、まずはかかずに水で洗って、冷やすとかゆみが治まりやすくなるようです。
部屋の換気のためにも、エアコンを少しの間止めて、窓から入る自然の風を楽しんでみてはどうでしょう。かしこく虫よけしながら、日本の夏を満喫したいですね。